おすすめテニス漫画ランキングに何で入っていないの!?『フィフティーンラブ』は幻の超名作だよ!
こんにちは。けんぼーです(・ω・)ノ
昨日、おすすめテニス漫画〇〇選というのをネットで調べていたときのことなのですが、ぼくが10代の頃に大人気だったテニス漫画『フィフティーンラブ』がどこのサイトを見ても入っていないことに衝撃を受けました。
僕らの時代のテニス漫画といえば、この『フィフティーンラブ』一択でした。
この漫画は塀内夏子(当時は塀内真人の名義)による作品で1984年~1986年にかけて「週刊少年マガジン」(講談社)で連載されていました。
コミックスは全11巻です。
この漫画がなぜ幻と呼ばれていたのか?
僕の当時の経験談を交えながら、この『フィフティーンラブ』の魅力をお伝えしたいと思います。
当時『フィフティーンラブ』のコミックを11巻揃えるのが大変だった
僕がこの『フィフティーンラブ』という漫画に出会ったのは、高校生の頃です。テニス部に所属していた僕が、この漫画を読み始めたのは必然的なことでした。
もちろん、テニスをしていた周りの友達たちにもこの漫画は絶対的な人気を誇っていました。
そして、誰もがこのテニス漫画を面白いと賞賛していて、ぼくもこの漫画の虜になった一人でした。
僕がこの『フィフティーンラブ』を読み始めた時期は、連載されていたときから数年経っており新品が当時まだ書店にあったのかは覚えていないのですが、この本を集めるために古本屋に足げに通っていたことを覚えています。
なぜ、たった11巻を揃えるためだけにそんなに古本屋さんに通ったのかと言うと、この本はあまり古本屋に出回らないのか、たまに数巻をバラバラに置いてあるのを見かける程度だったので中々、自分が読みたい巻が手に入らないのです。
周りの友達も色々な古本屋さんを巡っていましたが全巻揃えるのには苦労していました。確かぼくの周りの十数人いたテニス仲間の中で当時全巻揃えていたのは2人くらいだけでした。
そういう友達から借りて何とか全巻を読み終えることは出来たのですが、それだけでは満足せず、どうしても全巻揃えたい!という衝動に駆られ、その後も古本屋さんに度々探しに足を運んでいました。
ですが、この本はテニス好きのファンが読んでいる(所持している)割合が高いと思われ、そんな一部の『フィフティーンラブ』愛読者が簡単に手放すはずもなく、古本屋に出回ることがほとんどありませんでした。
それくらい、当時でも滅多に見かけることのない幻の本で、今のテニスブームにおいて、おすすめ系でこのテニス漫画が出ていないところを見ると、
もしかしたら、存在が知られていないの!?
と思い、記事で紹介させていただいた次第です。
それでは、簡単にこの漫画のストーリーなどをご紹介させていただきます。
『フィフティーンラブ』ってどんな漫画なの?
あらすじ
中学で一番の俊足である陸上部員・松本広海(通称・ヒロ)はひょんなことからテニス部の練習試合に参加することになった。相手は全日本2位の実力者・九童(くどう)、ヒロには手も足も出ない相手かと思われたが、持ち前の俊足とガッツで九童の決め球をリターンし、一矢を報いる。これをきっかけにヒロは本格的にテニスに転向。再び九童と対戦したヒロだが善戦するもまたしても敗れてしまう。この試合を見に来ていたアメリカ人コーチがヒロの才能を高く評価し、自らのテニススクールにスカウト、彼は単身渡米する。ヒロは以後様々な友人・ライバルたちと出会い・別れを繰り返しながらプロプレーヤーとして成長し、物語はウィンブルドン選手権で世界ランク1位のフィッツ・ロイに挑み、これを破って大団円となる。
主人公のヒロが、テニス未経験で日本の実力者と試合をすることになり、それをきっかけにテニスを本格的に始めて様々なライバルたちと死闘を繰り広げ、時には葛藤しながら成長し、世界の舞台に挑戦するまでのアクセスストーリーが感動させてくれます。
この作品を描かれた塀内夏子さんの独特の世界観にいつの間にか引き込まれてしまいます。
登場人物一人ひとりの繊細な心の描写と個性が上手く描かれていて感情移入しやすいのも特徴です。
登場人物をさらっとご紹介
松本広海(通称:ヒロ)
本作品の主人公。陸上部に所属し100m走の中学タイ記録を保持してが、久童一也と出会いテニス部に転向。中学卒業後に米国でテニス留学し、世界の強豪と戦っていく。
久童一也
7歳のころよりテニスを始め、中学生にして全日本ランキング2位の実力者。テニススタイルはサーブ&ボレーでネットプレイを得意とする。ヒロにテニスで最も大事なことコントロール、コンビネーション、コンセントレーション、コンフィデンスの4つを教える。
ロリアーナ・バイスフロク(通称:ロリ)
チェコスロバキアの女子テニスプレイヤー。11歳の時から女子ジュニアのナンバー1の座に就く。ヒロとオレンジボウルで知り合い、お互いに好意を抱き合うようになるが、すれ違いや行き違いにより思いを伝え合えない状態が続く。
デビー・コステン
スラム街出身のテニスプレイヤー。俊敏な身のこなしから『野生の黒豹(くろひょう)』の異名を持つ。強力なバックハンドストロークと左利き特有のクセのあるサーブを得意とするネット・プレイヤー。ヒロの一番のライバルでもある。
ロビン・ザンダー
チェコの天才テニスプレイヤー。オレンジボウル時点でジュニア・ナンバー1。ラケットの見えない極端なクローズド・スタンスから繰り出す球種の予測できないサーブーを武器とするネット・プレイヤー。
リチャード・ウルフ(通称:リック)
インディアンの血を引くアメリカのテニスプレイヤー。髪の毛の色から『まだら狼』の異名を持つ。強烈なループ・スイングから繰り出すトップスピンを武器とする典型的なベース・ライナー。オレンジボウル出場の2、3年前までは、ロビン・ザンダーの唯一のライバルだった。
バクジー・アーロン
『氷の貴公子』と呼ばれるスウェーデンのテニスプレイヤー。スウェーデン選手独特のトップスピンが特徴で、特にベースラインぎりぎりに落とすトップスピン・ロブは「芸術品」とさえ言われる。
ビリー・ジャクソン
『アメリカの荒鷲』『アメリカン・ドリーム』『歩く星条旗』と呼ばれる、ATPランキング不動のナンバー2。サーブ&ボレーと鋭角リターンが武器。フィッツ・ロイから「ビリーほどテニスの上手いやつはいない」「実力だけならヤツは世界1だ」と評されるがプレッシャーに弱いという致命的な弱点を持つ。
フィッツ・ロイ
『黄金の鷹』『アルゼンチンの巨峰』と呼ばれるATPランキング不動のナンバー1。サーブ、パッシング、ボレーなど全てに優れているが、特に「第六感」により相手の球筋を予測してのリターンが得意なため『リターン・キング』とも呼ばれる。23歳でウィンブルドン選手権3連覇を成し遂げる。
まとめ
現在、錦織圭選手が世界のトップで大活躍していますが、当時は日本の男子プレイヤーが世界ランキングのトップ10に入るということは想像すらできませんでした。
それほど世界の壁は厚く感じていましたが、こうして錦織圭選手がトップ5入りしていることは、多くの日本人に勇気を与え、日本テニス界の歴史に名を刻む快挙と言えるでしょう。
この『フィフティーンラブ』の主人公であるヒロの人生はまさに今の錦織選手が歩んできたアメリカでのテニス留学から世界に羽ばたいていく姿など重なる部分が多く、今の若い世代のテニスファンやテニス漫画が大好きな方にぜひとも読んでいただきたいおすすめ漫画です。
このたった11巻に登場人物の様々なテニスにかける熱い想いがすごく凝縮されていて、読み終えたときのあの感動は今も忘れません。
この記事を書いていると、またすごく読みたくなってきたのでまだ販売されているのか探してみたところAmazonにありました。今の時代はネットで探せばある程度の物は見つかるので便利ですよね!
Kindle Unlimitedの30日間無料体験で一部だけ無料で読むことができます。(残念ながら全巻は読めないみたいです(´;ω;`))
もし、読んだことがなければぜひ一度読んでみてください。
それでは。また(・ω・)ノ